[コメント] リバティーン(2004/英)
陰をたたえた映像が心を打った。全編を貫く無常観がうまく表されていた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ジョニー・デップの演技は、いつにも増して鋭く、深い絶望感に包まれていた。放蕩の詩人を演じたにしては、やや苦悩の度合いが強すぎ、放埓な雰囲気に欠ける気もするが、心を動かす演技に変わりはない。 ジョン・マルコビッチの王も良い。愚劣さと尊大さを適度に漂わせながら、なおかつ王の威厳を示した演技には感服する。女優たちはこの2人に霞んで印象にない。 ラストシーンはベティー・ブルーを見ているかのように、何かを表現したいと思っている人間にとっては辛い場面だった。 光あれば影がある。そして、いつ太陽の向きが変わるかは、誰にもわからない。
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