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[コメント] 28週後...(2007/英=スペイン)

4.5点:人の愚かさと優しさ。見える恐怖と見えない恐怖の競演。適役なロバート・カーライル前半と後半、その切り替えポイントでのおもしろさ。『バイオハザード III』や『アイ・アム・レジェンド』より良かった。2008.1.20 劇場観
中世・日根野荘園

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







前置き:基本的に私は恐怖映画が苦手です。

観ていて、「そんな馬鹿な」と思う事もありましたが、人の愚かさによって、争いや戦争が起こることもしばしば。

そして、人の優しさがアザとなることも。数人に助けられても無知で愚かな姉弟には、無意味。

ゾンビという見える恐怖と未感染者を区別できなくなる見えない恐怖。観ている側も人が生きる中で、優しさで行った行為が、後に災いとなる場合もある。という事を思わせる恐怖。

ロバート・カーライルがオイシイ。

前半。気が弱く、情けない親父役。子供には可能な限り嘘ではない話をしてしまう。観ていて直面すれば私もそんな行動を取ってしまうのではないかと思ってしまった。映画のような勇敢な父親は、世の中に何人いるだろうか?本当にいるだろうか?普通 私も妻が死んでいると思うが・・・。

後半へ切り替わるポイントで(無知な)我が子からの罵倒。妻の許しから安堵と優しさ。妻は、愛するがゆえの復讐心が、あるような目。(人の普遍的な部分)

後半父親の狂気のような行動。時折、我が子を守っているようにも感じさせながら、追いかけるおもしろさ。(後半セリフが無いが)

結局、この家族4人が、災いの元凶?だったようです。

まるで、共食いや人柱しながら生存本能で生き延びようとする『エイリアン』のようにも思える。

ひとつ見落としたかも知れないが、遊園地で話していた守られる理由を姉弟は、理解していたのだろうか?です。理解していても、どのような行動を取らなければ成らないかです。人に伝えるべき事も重要です。

同じ頃公開した『バイオハザード III』や『アイ・アム・レジェンド』、『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』よりは、良かった。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を思い出させるシーンも楽しめた。

そしてイモージェン・プーツマッキントッシュ・マグルトン の今後に期待。

2008.1.20 劇場観

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)リア[*] shiono[*]

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