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[コメント] 恐怖のセンセイ(2019/米)

いかにも映画屋が机上で考えたような映画で、まあ映画だから別にいいんだけど、まったく好きじゃないな。
ペンクロフ

お題は流行りの「有害な男らしさ」っちゅうんですかね。『ファイト・クラブ』のアップデート版、或いは返歌という内容。作り手は『ファイト・クラブ』とかデビッド・フィンチャーの方を向いてんだよな。その射程距離の短さしょうもなさに、わたくしなんかちょっと頭がクラクラしてしまう。

センセイがセンセイなので当然なんだが、この映画における「KARATE」っていわゆるハリウッド映画のカラーテだよな。『ベスト・キッド』や『コブラ会』は観たんだろう。それにしても武道、武術、格闘技、空手といったものに対しての作り手の意識の距離、遠いなーメチャクチャ遠い。これはもう、明らかに興味ないんだよな。映画の装置としては、うまくカラーテを「扱って」いると思う。ギャグも仕込んでる。グロも仕込んでる。うまく作ってると思う。しかしハッキリ言っていい気なもんですわ。およそ空手など全然知らないハリウッド業界人がカフェラッタだの野菜絞り汁だの飲みながら、企画会議でハッタリかました与太トーク以上のものは何もありません。いや、トークならまだ楽しめたかもしれぬ。しかし興味も愛情もないままカラーテを雑に扱って、ボクちゃんセンスええでっしゃろファイトクラブ意識してまんねんか。オイ笑わせんなよブチ殺すぞと、斯様に思うのであります。ウィル・フェレルの俺たちナントカ映画の方が遥かに偉いんだよな。

(評価:★2)

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