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[コメント] スーパー30 アーナンド先生の教室(2019/インド)

教育はうまくいけばうまくいくという話で特に異論ないんだけど、自分は正直言ってうまくいかない様々なケースのなぜうまくいかないか、の方に興味がある。
ペンクロフ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アーナンド先生の教育の何が特別かを、この映画はほとんど説明できていない。生徒の「先生の授業はまるで魔法のよう」というコメントに合わせて授業にCGが登場する。これは安直だよな、安直なのも好きだけど、ここは映画の核の部分だからなあ。金持ち塾に雇われて『ロッキー3』の前半みたいに堕落するゴキゲンな顛末は、あのノリで描いて構わない部分だ。しかし授業は違うと思ったな。

英語劇で生徒たちが自分の殻を破る場面は素晴らしく、なんぼでも歌って踊れるスターであるリティック・ローシャンがアーナンド先生としてただ見守ってるだけなのも尊い。しかしいくら自分を解放したって、勉強の出来不出来とは関係あるかなあ。たぶん、IIT(インド工科大学)の受験で合格することのみを目標とする作劇上の設定が間違っているのだと思う。ただこれとてインドほどの絶望的格差のない社会でぬくぬく生きてるわたくしの意見に過ぎず、声高に言う気はない。

(評価:★3)

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