観終わったあと、しばらく動けないほど泣いた。周りからは奇人扱いされたが・・。一生観続けたい。死ぬまでに千回は観たい。Ｐ．Ｔ.アンダーソン監督。心からリスペクト。 わかった気になるつもりはない。多分自分の解釈は１００％間違っているだろう。 でも自分はこう思い、それで感動した。

人生、どうしようもなく苦しい瞬間がある。 つらくてつらくて、一歩も動けない状況が多々ある。 そんな時、神様に助けてほしい。誰でもいいから助けてと叫びたい。 そうやってジタバタしながら生きていかなきゃならない。 もうダメだ！助けて！と叫んだら、空からカエルが降ってきたらどう思うだろうか。空から大量のカエル。ぼたぼたぼたぼたー！もう大量のカエルが。 天変地異で世界が大混乱だろう。そのカエルによって、 悩みは消えるかもしれない。何も変わらないかもしれない。悪化するかもしれない。だけど、カエルは降るのだ。どうしようもなくなった時、のっぴきならなくなった時、カエルは降る。神の意志とか、宇宙の意思とかそういうことは言いたくないが、なんとなく、どうしようもない、もうだめだって時に、カエルが降ると思うと、戦えるような気がする。自分が許されたような気がする。誰かがいつも見ていてくれるような気がする。涙と血を流しながら、何度も人生から逃げたくなっても、カエルは降る。そう思うと、今日も頑張れる。

個人的なことだが、この映画を観た時、自分は少し悩んでいた。だけど「それは起こった」のこの映画に救われた。映画館を出て、空を見上げた。カエルは降らなかったけど、気持ちのいい青空が広がっていた。