正直に言うと、苦手だ。これほどまで評価の高い作品に「苦手」と言うのは、何か映画ファンとして失格とすら思ってしまうのだけど、それでも俺はこの映画が苦手だ。

前作同様、作品としてのレベルは確かに突出しており、３時間半（飽きない人は）飽きずに見れるだろう。でも、俺は飽きた。途中で面倒臭くなった。恐らく、劇場だったらもっと長く感じただろう。

マイケルが地位を固めながら孤独になる様子も、ビトが地位を着々と地位を築いてく様子も、はっきり言って大して盛り上がりを感じないし、コレと言ってどうとも思わない。物語としての壮大さと、それを３時間半かけて語りきるだけの圧倒的な力を有していようと、物語が俺の心に響いてくるかは別問題、と言う事か。数年後に見れば、それはそれで評価が変わるのかもしれないが、今の所はそんな所でしかない。

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前作、ビトをあれだけ魅力的に描き、そしてそこからマイケルが突っ走る様子を対比的に描いていた。あの前作にしてこの続編。確かに、続編としては非常に巧い作りで、コレが正解だろう。でも、前作の物語そのものに大して魅力を感じなかった俺にとっては、特にどうという程でもないかな。

ま、長すぎて途中で集中力が切れちゃって、頭の中がゴチャゴチャと散らかっていたせいで、物語を整理できて居ないだけなのかもしれないけどさ。

ただ、終盤の晩餐のシーンはブッチギリで素晴らしい。「軍隊に入隊する」事が原因でソニーとケンカするマイケル。一人、親父を玄関に迎えに出ず、一人苦悩するマイケル・・・痛くてたまらない。