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[コメント] 母なる証明(2009/韓国)

母という愛=狂気が、理性の壁(?)を突き破って向こう側に行った時、さながら『悪魔のいけにえ』のラストを彷彿とさせるような世界に。 2013年10月23日DVD鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ラストシーン、旅行に向かうバスの車内で踊り狂う女たち(母たち)。一人物思いにふける一人の女(母)。彼女は自らに針を撃ち、「悪い記憶」を消し去る。そして、フラフラと自我を喪失したかのような歩みで「彼女たち」の中に入り、そして「彼女たち」と同じように踊り狂う。

――カメラは逆光の夕陽を浴びる車内で逆光の中で踊り狂う彼女たち(=母たち)を捉える。踊り狂う「彼女たち」。

このラストシーンに、狂気なのか何なのかさえ分からなくなった末の美しさを持った『悪魔のいけにえ』のあのシーン――レザー・フェイスがチェーンソーを持って踊り狂うあのラストシーン――を思い出す。

(評価:★4)

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