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[コメント] イブラヒムおじさんとコーランの花たち(2003/仏)

何か今ひとつ焦点が散漫でぼやけていた印象。結果的に特に印象に残ならず終わった。まぁ「印象に残らない」って事も、ある意味凄いんだけど。 2005年2月24日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







鑑賞後の話だが、劇場スタッフの方に聞いた話だが(パンフにも確か記述されてたかな?)監督はヌーベルバーグに影響を受けて育った世代だそうで、そのオマージュが本作には散りばめられているそうな。俺は映画史なんて全く勉強した事ねぇからヌーベルバーグといわれてもピンと来なかったのだけど、そういえば劇中で撮影していた映画の1シーン、何処となく古い映画の臭い(香り?)がしたなぁ。

ただ、人種間を超えた交流としても、家庭の崩壊→イブラヒムおじさんとの心の交流としても、思春期ボーズがイッチョ前になる話、としても今ひとつ中途半端な印象を拭えないまま、今ひとつ何か確固とした感動が残る訳でもなく漠然と映画が終わってしまった事が残念で仕方が無い。

確かにあのラストでのお爺さんの事故死は、衝撃的だったけど、そのインパクトってあまりに突然すぎて唖然として感じたインパクトでしかないんだよね。あぼーん。

物語を淡々と綴っているだけ、と言う印象。肝心のドラマが今ひとつ・・・と言うか。正直、俺の読みが浅いだけだと思うんだけど、お爺さんがあのボーズに何であそこまで物を与えようとしてるのか、今ひとつ理解できなかった。単純に祖父になる事に憧れていただけ?それじゃ物語として薄っぺら過ぎやしないかい?

あぁ、でも新車の赤いオープンカーを買った時の興奮はビビッドに伝わった。「旅に出る楽しさ」。コイツだけは真っ向から感じ取れるストレートな感情=興奮だった。

(評価:★3)

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