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[コメント] 月とキャベツ(1996/日)

広々とした草原、神々しいまでの夕焼け、画面に広がる月とキャベツ。田舎町の色と情景が映し出されている。序盤では山崎まさよしの棒読みな演技も、淡々と流れる物語とマッチして慣れてくる。
Stay-Gold

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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この映画の評価のポイントは、少女漫画的なありふれた話の展開と山崎まさよしのPV的な要素を含んでいることを我慢できるかどうかだと思う。歌は長い。素晴らしい歌であると思うし、ラストの歌なんか感動できるけれど。ストーリーも、まぁヒバナは幽霊であったわけだけど、「幽霊」と言われると「は?」と思う。あれだけ食って寝て気絶して、雨に濡れて花火以外の人間にも見えて・・・と存在感が有りすぎる。「幽霊」というよりも『黄泉がえり』のよみがえった人たちに近い感じだろうか。どうせなら『シックス・センス』のように主人公以外の人間とは会話などのコンタクトを上手く回避するような感じにしてしまった方が良かったのではないだろうか。

それでも、田舎町の風景と山崎まさよしの朴訥とした(悪く言えば棒読み)な演技はなんとなく癖になる。二人の心の触れ合いと喪失、そして新しい自分を歌うラストシーンはグッとくるものがある。最初、主演山崎まさよしという時点であまり期待していなかったので高い評価になった。(結局のところ、それが全てなのだろうが)

鑑賞後の最大のナゾなんだけれど、花火の恥ずかしい本名って何なのだろう?「恥ずかしい」だなんて言うもんだから、そのうちヒバナに本名を告白するもんだと思って見てたんだが・・・

(評価:★4)

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