[コメント] パシフィック・リム(2013/米)
「ロボ対怪獣」これで食いつくのは70年代に小学生だったおっさんで、どうもこの監督はガチの怪獣マニアで、日本のマーケットを意識して「KAIJU」って名前にしたとかそう言うんじゃなくって、本人の幼年期に観た円谷プロや東宝の怪獣映像を、最新のハリウッドVFXで作っちまうって言うから、年甲斐もなくわくわくしながら行くに違い無いのだ。まあ僕のことなんだけど。
エメリッヒのゴジラを観たときは、「なんだこりゃ!」って言うよりも「ああ、そうだろうな」という緩やかな諦観の上に、当時最新のVFXによるエメリッヒカタストロフを楽しんだんだけど、今回この作品を観てデルトロ監督にゴジラ撮らせたらどんなの作るんだろうと素直に感心してしまった。たぶん平成ゴジラよりすっげえの撮りそうな気がする。
イェーガーの戦いはとにかく「パンチ」「パンチ」「ときどきビーム」「パンチ」「パンチ」であり、これはアメリカ的カタルシスでとても気持ち良かった。力任せにズルズルと巨大タンカーを持ってきて、それを逆手から順手に持ち替えて(これが良かった)、思いっきりぶん殴る。ひゃーかっこいい!気持ちいい!
怪獣の動きも、監督が言っていたように「CGだけど着ぐるみの動きを意識した」ぬるぬるした動きで、「そうだよ!これが怪獣だよ」とおじさんはお腹いっぱいにしていただきました。
ときおり突然入れられる日本語が唐突過ぎて、思わず字幕の方に目が行ってしまったのはご愛嬌なんだけど、最後にマコが「アイシテマス」って言ったのは、「Respect you」の誤訳なんじゃないだろうか?いくらなんでも「I love you」じゃないよなあ?そこだけが軽い違和感を感じたけど、それ以外はとにかくお腹いっぱいの怪獣映画。
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