容赦なく撃った。このラストはどうも本当の事らしく、彼女の死体は、どこかにひかかっていたのを発見されたと聞く。

作者がどんな気持ちでこの映画を作ったのかぜんぜん分からない。 事情をよく知ったインテリにしか分からない。労働者なんて、登場したの？ ローザ・ルクセンブルク(バーバラ・スコーバ)が命がけでやっていたことが何だったのか、ぜんぜん伝わらない。 血のローザは、実はこんな人でしたと言うことだけでいいの？それって、ローザに対して失礼なんじゃないのか、と考え込んでしまった。 しかし、この人をさして、血のローザと名づけたのは一体誰だ？

それはともかく、この女優さんが素晴らしく、勇ましく演説しているときも、刑務所で、手紙を書いているときも、愛人と寝ているときも、何か一つ大きな塊が、胸につかえているといった感じの表情やしぐさ、バーンとはじけなく、彼女を覆っている憂いを見事に表現していたと思う。