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[コメント] マルクス兄弟デパート騒動(1941/米)

乗っ取り計画を企む悪人という固定パターンではあるが、どうも舞台は狭いし、脚本も地味ではないか。怒涛のラストがあるのにオチが決まらない。相変わらずハーポの演奏には心を奪われてしまったし、また凝られた映像があるだけに惜しいな。
ナッシュ13

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「つまらない」とは言わないが!笑

一言で言えば「らしさ」に乏しい作品になっている。兄弟のギャグとミュージカルシーンのバランスは悪く、どっちつかずだ。序盤の探偵事務所は、この作品が兄弟との最後の共演となるマーガレット・デュモントの登場で期待させる。彼女はMGM作品では欠かせない存在で、特にグルーチョとの夫婦漫才のような掛け合いは絶妙である。だが残念なことに、この作品ではその掛け合いが非常に少ない。んー、この探偵事務所のシーンでもキッチンが一瞬のうちに事務所になったり、またハーポがタイプライターを打ちまくったり楽しいのだけど…。

舞台がデパートに移動すると3人が揃うわけだが、始めの子供がいなくなるギャグはあまり面白くなく、ちょっとしつこい。所々でミュージカルが挿入されるが、これもちょっとしつこい感じ。楽曲は良いと思うけどね。ラストは特殊撮影の連続でマルクス兄弟らしい破壊的ギャグとは少し異なるが、これはこれで盛り上がるし、悪人を追い詰める様はお見事(いや、どこか違和感がなかったといえば嘘になるな)。

ロマンスは弱いし、デパートの相続という観点でも描き方が弱かったからかオチが決まらない!のは残念である。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ジェリー[*] りかちゅ[*]

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