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[コメント] フライトプラン(2005/米)

急転直下の展開は嫌いじゃない。現実世界とか、オカルト世界とか、その線引きって物凄く曖昧で、創作物ではどうにでも転ぶところが面白いです。母親の行動を伏線にして、肩透かしを食らわしてくるところが良いな(狙い撃ちであることを願う)
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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この作品の情報を全く得ていないのでただの推測になるが、製作者の意図するところが「オカルトと見せかけて…リアルな世界でした」であると少し嬉しい。謎を張り巡らす序盤。旦那の死と、いかにも精神を病んだ母親。娘の描き方はまるで数十年前のオカルトホラー。数々の伏線を張り巡らせながら舞台は巨大航空機へと移る。娘が失踪?消失?すると母親の行動は常軌を逸するような行動に出る。元航空機のスペシャリストだとしても、ちょっと笑ってしまうような大胆な行動。オカルトホラーに登場するような“いかにも”なキャラクターがまた良い(ウケた)。近年製作され、内容や設定に似通った点がある『フォーガットン』の不思議ワールド(笑)でさえ頭をよぎる。

そして、「この作品もそんな展開→結末を迎えるのか?」と予想した直後、真実が暴かれる。

そんな肩透かしによって、一気にリアルな世界に。犯人の考える大胆すぎる犯行がリアルなのではなく、オカルトやSFから引き戻された現実世界がそこにはあったということ。ホラーだと思ったものがサスペンスでしかなかった…という感覚は意外に新鮮だった。

騙されたことに悔しさが全くないところは微妙ではあるけれど、こういう作品もありなんだなと思い知らされましたよ。それらが製作者の意図するところで、ニヤニヤしていることを願う(違ったらシャレにならん)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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