[コメント] サイドウェイ(2004/米=ハンガリー)
物語の輪郭が描かれていく、その柔らかいタッチが良い。アホなエピソードも満載なくせして、どうしてこうも心に響いてくるのか…。あくまでもマイルズの映画であり、どこに「幸せ」を見出すのか求める作品。とにかく一緒にやきもきさせられた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この評価には、自分の精神状態を加味。状況は全く違えど、この不安定な時期にマイルズのようなオトコを見てしまうと、どうしても胸が高まってしまうわけで…。それでも「良い映画を見たなぁ」と思える、そんな作品。
登場人物をワインに例えるなら、誰もが芳醇な香りを放つ。べたべたな表現だけれど。しかし味わいは誰もが異なる。男性2人は対照的だし、マヤは奥深さがある。
マヤといえば、重要な人物であるのに細部まで描かれないところがポイント。マイルズにとって、どのように映るのか?彼女がマイルズにとって心の拠り所になり得るのか?幸せの答えに繋がるのか?それらに疑問を投げかける描かれ方。あの最後のノック然り、決して答えは提示しないのだ。あくまでもマイルズの視点。彼の不安定に揺らぐ「心」が主人公である。
だけれど、鑑賞後にはどうだろう。マヤの人物像ができあがったような気がしてくるもので…。
ポール・ジアマッティは本当に素晴らしい役者だ。再確認。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。