[コメント] リターナー(2002/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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「本当に悪いのは人間・・・」こういう展開に監督や私の世代は弱いのよ。何故かそう言われるとホっとしてしまうのだ。 しかも悪い日本人を中国人とチベット人(?)が成敗。 しかしながら、善悪の逆転のない(したがって主人公の心の葛藤もない)最近のハリウッド映画の居心地の悪さに比べると、こっちの方がマシに思えてしまう。 ストーリーの強引さは「ジュブナイル」だからしょうがないとして、気になったのは「加速装置」(名前忘れた)の使い方。あとで6回しか使えない、ということを知ったが、画面ではよく解らない(良く観ると、機械に数字が表示してある)。サスペンスとして実にもったいないと思う。こういうところは、数字をアップにするとか「後6回か・・・」とかセリフを入れるとかして、くどいようでもちゃんと説明するべきでは?回数を数えている観客がいるとも思えないので、主人公が窮地に陥るシーンが出てくるたびに「なんでここでアレを使わない?」と疑問を感じてしまう。こう思わせてしまったら、興ざめである。「あ〜あと一回しか使えない!」と思わせなければダメだろう。娯楽映画の基本だと思うんだが。 鈴木杏ちゃんは女の子らしい恰好が全然場違いに見える、というところがすごい。完全に戦士になり切っている。さすがハリウッドに進出しただけのことはある(「地」という説もある)。
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