[コメント] アリス・クリードの失踪(2009/英)
3人だけの登場人物、ほとんど場所設定が監禁場所のみ、映像も恐らく野心的だろうという想像をし、見て来ました。期待しすぎたせいでもないだろうが、意外とまとも。ちょっと拍子抜けの感あり。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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演技は3人とも特上。この中で演技を求められるとしたらマーティン・コムストンがそうなのだが、そこそここなしている。平均的な体躯、中庸のハンサムぶりで個性に乏しい感もあるが、だからこそこの役は彼でよかったのかもしれない。
この映画のトリックどころは3人の関係だろう。男と女、何と驚くなかれ男と男という離れ業を 2重に設定し、観客をあっと驚かせる。ただ惜しいかな、それに繋がるラストがいまいちおとなしいからこの映画大いに盛り上がらなかった。2重トリックからラストまで時間がかかるのであれば、やはりこういう映画にはどんでん返しが必要だろう。
冒頭からの誘拐前の準備フローチャートはスタイリッシュでよろしい。だが映像的に目を見張ったのはその部分だけで、あとはカメラワークなどは凡庸。
ジェマ・アータートンはボリューム感が圧倒的でなかなかよろしい。ましてやエディ・マーサンはいかにもうまい。極上の演技。 さすがだ。
でも真夏の昼のひとときに見る映画としてはまれに見る輝きは持っている。
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