[コメント] 夜顔(2006/仏=ポルトガル)
ファーストシーンからオリヴェイラの息遣いがこちらに伝わってくる秀作だ。うまい。映画の文法というものが100%完璧に伝わってくる。その心地よさ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しかも、映画とともに生きてきた男ミシェル・ピコリの余裕たっぷりの一人芝居のような塾した演技。人生の琥珀色のような極上ワインを飲むようなすばらしいタッチの洒落た映画である。
ストーリーはホントたいしたことはないが、これだけの話で一つの長編を作ってしまうところにオリヴェイラの凄さがある。
もう最初から最後までこちらもにんまりしながら久々に映画の一こま一こまを楽しませてもらいました。
一つだけ言わせてもらえれば、掛け合いのせりふがあまりにも饒舌で、しかも同じせりふもあり、あまり練ってなかったと思わせる。ひょっとしたら脚本ではなく、即興だったのかと思わせるほどであった。
まあ、でも全体から見ればこの部分も余裕の一言で片付けられる。本年のベストテンに入るべき秀作。
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