[コメント] イン・ハー・シューズ(2005/米)
最初安易な普通のアメリカ映画のような感じが、後半じっくり姉妹の生活を見据えることにより、質感のある映像となる。
僕は女性が靴に対して衣服のような感覚を持っていたことをこの映画で再認識したぐらいであるが、こればかりは男からは分からないことなのだ。
映画は人間として成長していく姉妹、その男親、さらに祖母と昔からのわだかまりをひょんなことから融解していくドラマだ。
地味な内容でもあるが、さすが演技陣も素晴らしく腰の座った映画になった。 ちょっと甘い感もあるが、こういう映画もあっていいだろう。佳作だ。
人間として家族として何を信じるべきか、何を求めるべきか、何を糧に生きていくか姉妹を等間隔に距離を置いたことによりそれぞれ成長する人間を描いていく。
最初女の子の感覚でディアスを見ていく感があったので僕の中で距離を置き始めたが、それもフロリダに行き自我に目覚めてからは充分人間的広がりが感じられるスケールの大きな映画にまとめている。でもこの二人の姉妹、ちょっと年を食ってないかい?
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