ストレートに「男」を求めるには彼女はあまりに傷つき、屈折しすぎている。「父親になれる目をしている」とはどういう意味なのか？信用できる人の子種が欲しいというのとはまた別だよね。その子の「父親」として存在して欲しいんだから。ゲイなんだから女の自分を愛してくれなくて当たり前、でも子供の父親にはなって欲しい・・・それって「自分は誰にも愛されない」という前提にたった瀕死のラブコールのように思える。ちょっと痛々しいな。

個人的に共感したのは兄嫁・秋野暢子。よくぞ言ってくれました。暴言だけど誰かが悪役にならなきゃね。反感もつ人もいるだろうけど、こういう人は世の中に必要です。大人として私はそう思った。兄嫁のセリフが無かったら、この映画は単なる若向け映画で終わったかも。でも世代の葛藤がリアルだからまたいいんです！！

でも最後でまたスポイト出してくるとは思わなかった〜。朝子よぉ。まだあきらめてなかったのかよ、もう勝手にしてくれぇ〜。