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[コメント] Mr.インクレディブル(2004/米)

こーいうオヤヂが主人公でこーいう内容であれば、やっぱり個人的には実写のオヤヂがパッツンパッツンのコスチュームで頑張って欲しかった。肉体改造やバトルシーンがショボくなったとしても、いとおしさはン十倍だ。多分。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







・・・というややムリのある注文はさておき、評判通り、期待してた通りに面白かったです。

が、しかし・・・これを素直に楽しむには屈折し過ぎてるんです、自分。こんなことウダウダ言うのも正直イヤなんですけど(言わないままやり過ごすのもイヤなんですけど)、ありていに言えば、自分はあのイヤミな上司とヒーローの狭間にいる人間なんですよ。遠くで困っている人より、目前の問題についつい気を取られてしまう奴なんです。そんなことじゃイカン、というのは重々承知ですしできることはやろうと自ら戒めたりすることもありますが。ただ、こうも極端に善悪にキャラ分けされると正直オモシロクない、というのも本音としてありますデス。

という上記のことを踏まえると、等身大な味付けはされているけど、どこかやっぱり等身大ではないという曖昧さに、トコロドコロ戸惑いを感じてしまう。もしかしたらそれは、『スパイダーマン』を観た後だからかもしれない。あのヒーローは少なくとも、目の前のことともっと大きな正義の間で揺れ動いてたし、そこにとても共感できたから。考えてみれば、見た目はとても身近で等身大な顔して、実際近づいてきたらやっぱ等身大ぢゃないよぅ・・・てのが一番タチ悪いかも。イヤ、そんなことない。キャラの一人一人はとても魅力的だし、これまた好きな『スパイキッズ』のパパ&ママサイドバージョンのようでもあるし。けど・・・(以下エンドレス)。

最後に。悪役が非常に現代的な屈折キャラで面白かった(最期はともかく)。パターンとしては、漫画「タッチ」でいうトコロの吉田クンみたいなもんか(いや屈折のしかたがちょっと違うか・・・)。

(2006/01/17)

(評価:★3)

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