[コメント] ブラック・サバス 恐怖！三つの顔(1963/伊＝仏＝米)
サスペンス、ゴシック調ホラー、オカルトテイスト。の三つの顔。話はともかく、それぞれに特徴のある濃い口の演出が楽しめます。バーバ入門篇として是非推したい。
個人的にバーバに求めるものは、知的な語りではなく雰囲気描写なので、ボリス・カーロフの出演もウレシイ(『呪いの館』のための修作といった趣もある)第二話なども好きなのですが、ダントツで怖いのは第三話。
ばあさんの顔が怖過ぎ、というのもありますが、光の明滅や影の扱い、音、小道具、人物が退場した後の絶妙な間、そして背景の存在感。もう本当にあってはいけないものがどっかに写ってそうな雰囲気です。知性に裏打ちされた恐怖演出と雰囲気描写の絶妙なブレンド。これは出色です。
(2007/4/19)
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