[コメント] 血みどろの入り江(1971/伊)
画質と音質が最悪とはいえ、これはもう主役不在の面白さで評価。過剰にトリッキーな語り口と喜々として動きを止めないカメラ。タコが良い味出してます。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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白眉は泳ぐ女の殺しのクダリ。「やっと殺せる」とでも言わんばかりの、その演出と音楽の瞬発力。その後はやや失速気味の気もするけど。
全編通してかすかにヘタウマな匂いが漂うと言えばいいのか、演出の好悪が混在している印象。しかし、その演出が見事にツボにはまる瞬間があって、思わずハっとさせられるシーンも少なくない。色彩やカメラ、編集を駆使した冒頭の殺戮など、そのショータイム的な殺人描写が後に与えた影響は、言うまでもないでしょう。
読めるといえば読み易いけど、あのテのラストは嫌いじゃないデス。悪人がどんな奸智をめぐらせたとしても、無邪気さの残酷性にかなうものはない、といった感じの。
(2007/2/11)
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