よくあるラブコメのルーティーン。「出会う」→「恋に落ちる」→「秘密がある」→「ばれる」→「破局」→「でもやっぱり好き」→「逆転」→「大団円」みたいな。（久しぶりにこれ書いたな）

この映画はその「秘密」がテーマ。「相手にばれる」のではなく、「他人にばれる」ことがタブーなので、原題の『Can You Keep a Secret?』となるんだが、まあラブコメなので、ばれる。その「ばらし方」が今まで見たラブコメの中で、過去最悪クラスだ。いくらえらい社長だからといえ、インタビューで戸惑ったからといえ、好きな女性の「一番知られたくない秘密」を、不特定多数にばらしてしまう。見ていて、がっかりした。何にも言い訳できんよ、これ。で、お詫びしようとやってきた劇場で、記者がいたから、エマに「ばらしたな？」って、確認もせずキレる。｢何様やねん！｣

もちろん、冒頭の飛行機の場面でエマも「しゃべりすぎ」だが、それは二人の中で消化すればいい話。ラブコメのルーティーンに収まる映画であるが、ジャック社長の迂闊さに激怒した、そんな映画。

制作や監督に女性がたくさん携わっているみたいだが、ざっくり言えばシンデレラストーリーなのですが、今どき｢金持ち男と結ばれる｣だけのヒロインでいいのかな？私にはエマには、イケメンはともかく、もっと｢等身大｣の男のほうが似合うと思うし、元カレへのSEX の不満だって、｢私はこう思っている｣とじっくり話してみてはと思うし、もし元カレがテクニシャンだったらどうなった？

ちなみに、イケメンCEO のジャックの俳優は、『ロード・トゥ・パーディション』で、トム・ハンクスの子供だった。成長したね。

エマのルームメートの女性の｢謎行動｣も微笑ましいですね。舞台で見せた舞踊とは｢違う練習｣をしてた気もするけど。あと、変な衣装のアジア系の友人は日系の女優さんなのかな？