映画らしい「手に汗握る危機の連続」かと思ったが、実際の話に基づいている以上「事実」以上の脚色をなかなか加えられないんだろうと思う。

船長のトールが、なんというか「ニヤケ男」だ。主人公として、目覚ましい活躍があったわけではない。そして「冷蔵庫屋」が場違い半端ない。「足手まとい」にしか見えない。しかしトールにとっては「初めて自分を認めてくれた人」としての敬意があったんだろう。

その冷蔵庫屋に終盤に見せ場が。「１３番目の波は特大だから、岩場を超えられる」という。「うぉ〜！」と思ったが、その１３番目の波を待たずにロープが切れてしまう。結局半ばやけくそで岩場を超えてしまった。だめじゃん！

そして「妻からの手紙」。これだけは史実が恨めしい。でもその気持ちは理解できるから、仕方ないですね。