主人公が内向的に深刻過ぎてうっとうしくなりがちのところを、ルパン三世と仲間たち的な連中の楽しさ痛快さがうまいこと緩和。その辺に代表される、バランスの妙が際立つ作品だった。

みんな、虚無に落ちるのを超怖がってるくせに、下の階層に行けばいくほどラクになるとか理不尽すぎる（途中の階に残される起こし係の方がよっぽど大変）。

それにしても、「観光客」や「ターゲット」までが八面六臂の大活躍でミッションインポッシブってる中、リーダー何一人で仕事放り出して機能不全家族ごっこに没頭してるんだ。