やはり、タランティーノはどぎつい。

私だってあいつが気に入らなかったが、あまりの緊張感に耐え切れず、たまには平和的解決も悪くない、早くこのまま立ち去ろうよ・・・と思った。

でもシュルツは我慢できなかった。ジャンゴとブルームヒルダを窮地に追い込むだけの決断を下してしまった。

ただ、やはりタランティーノは上手い。

情が深く気高いシュルツならその決断を下しても仕方ないと思えた。ジャンゴだって彼を恨みはしない。彼なら仕方ない。

そして、やはりクリストフ・ヴァルツも上手い。

シュルツなら仕方ないと思わせられるのは彼しかいない。タランティーノも彼を想定して脚本を書いたんだろう。頼むからもう安いハリウッド大作なんて出ないでほしい。