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[コメント] 五条霊戦記//GOJOE(2000/日)

踊れ踊れ。それしか売り無えんだ。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 予告編は楽しそうだった。ほどよく緊張感があり、設定的にもそそる。

 しかし…自分の判断の甘さを痛感することになった。見事すぎる外しだった。

 アクションシーンは舞の要素を取り入れるなど、相当こだわりがあったようには思えるんだが、その点においては思い切り外していた。全く戦ってるように見えない。真面目な顔して踊ってるだけ。

 更に、最も問題と思われるのは、戦いの理由が全然分からないのだ。義経、弁慶共に寡黙なのは構わないけど、それを説明するはずの奴らがみんな見当違いのことばかり言ってるし、何のために二人は戦わねばならないのか。その辺が全く明確化されてない。弁慶と戦うために力あるものを切り殺しまくる義経も、自分の力をため込む弁慶も、それが一体「何のため」なのか全然説明がないし、観ていて目的が分かりもしない。戦うことそのものが目的となっているんだったら、それなりに盛り上げる方法はあったはず。月並みから外れようとする試みが、逆に月並以下に陥ってしまっていた。

 要するに、最後の戦いに至る過程が全く配慮されていないと言うこと。設定と配役さえやってれば後は物語が勝手に動いてくれるとでも思ったんだろうか?

 それで本来盛り上がるべきラスト・バトルは説明不足のままなされることになり、観ていて盛り上がらないことおびただしい。オチだって月並み。むしろ笑える。

 それともう一つ言わせてもらうと、音がやかましすぎ。結局映画観に行って耳鳴りだけを土産にすることになった。馬鹿な映画を作ってくれたことより、こんなのに期待した自分が許せない気分だった。

(評価:★1)

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