[コメント] 刑事コロンボ 歌声の消えた海(1975/米)
シリーズの中では異色作になりますね。でもこれでやっぱりコロンボだって辺りがやっぱり心地良い所です。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ミステリーの一ジャンルである“密室殺人事件”。これはなかなか舞台を作ることが難しく、多くの作品が似たような舞台を作り出しているが、船を使うのもその内の一つ。何せこれは移動する密室のようなもの。当然の如く古くから使われている。
ただし、本シリーズの場合はちょっと事態は異なる。確かにミステリーとしては定番といえるが、シリーズとしては珍しい部類に入る。この場合の必須条件は推理する人物がそこに居合わせねばならないという条件が必要不可欠だから。本シリーズは警察が主なので、それはほとんど無いわけだから。
偶然に事件に出くわしてしまったコロンボが、通常のように警察の助けを借りられない状態で手持ちの証拠と勘だけで挑んでいる。当然現場保存など出来ないため、犯人によって殺しの現場は荒らされまくるし、半ば密室状態の船で、犯人に手玉に取られ続けるコロンボの最後の武器は…結局はいつも通り、勘とはったりになる訳だけど。
シリーズ中、一切顔を見せないくせに度々コロンボが呼びかける「かみさん」が初登場…してない話。初めて生身の登場のはずなのに、コロンボとはすれ違いばかりで、結局後ろ姿さえも出てなかった。ただ最後まで出ないことによって逆に存在感は増していた感じがする。
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