コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ピンクの豹(1963/米)

主人公が多すぎてまとまりはないのだが、やっぱりセラーズの個性は強烈。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 イギリス産のギャグ映画って、諧謔趣味が強いためか、趣味に合うのと合わないのとに大きく分かれるが、最近は凄く好きになってきた。それでも子供の頃に本作は笑い転げた記憶があるから、昔からその素質は私にもあったんだな。

 それまで様々な作品を作ってきたエドワーズ監督であるが、本作の成功後、喜劇監督としてイメージが固まってしまった(本作および『暗闇でドッキリ』以降、『ピンク・パンサー2』まで10年もかかったのは、あがき続けた結果だろう)。

 本作の場合、主役がファントム役のニーヴンとクルーゾー役のセラーズの二人。どちらもイギリス紳士って感じのナイス・ミドルで、それがドジ踏みまくるのが面白く、特にラストのオチは強烈。ただ、主役を二人出してしまったため(他にも主役級が何人も出てくるし)、話がややまとまりのないと言う印象を受けてしまった。更に所々で話が飛んでしまってしまうので、把握しにくい部分があったりして。

 それと、セラーズのファンとしては、やっぱりクルーゾーを中心に持ってきてもらいたかったのは確か。結果としてすぐに『暗闇でドッキリ』が出たのは、そう思った人間が多かったって事だろう。

 ところで本作に登場するクルーゾーの妻役(以降のシリーズでは離婚したのかな?)のキャプシーヌの悪女ぶりがなかなか楽しいが…こう言うのを嫁さんしては絶対にいけないと、心に誓った(笑)

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)茅ヶ崎まゆ子[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。