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[コメント] ショウほど素敵な商売はない(1954/米)

この映画の最大の難所。マリリン・モンローの存在。彼女なしにここまで有名にはならなかったかも知れない。だけど…
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 この映画、一応ミュージカルの部類にはいるのかと思うが、確かに舞台での彼らは輝いて見える。音楽や踊りも実に多彩で、タップあり、カンカンあり、ゴスペルあり、ムンウォーク風の演出まであって実に楽しめる。舞台で有名な人ばかりだけあって、少々大袈裟すぎるきらいがあるが、これが舞台と割り切れば充分楽しい。  特に最後、劇場の封鎖にあり、しかも一家離散の辛酸を舐めている、そのどん底状態で「ショウほど素敵な商売はない」と元気良く歌っているのには脱帽。まさに激動の歴史の中の物語である。

 登場人物が皆芸達者で、楽しいのだが、この映画では致命的な欠陥がある。他でもないマリリン・モンローの存在である。彼女が出てくると、今までのアップテンポがいきなりスローテンポとなり、しかも演技が無茶苦茶泥臭い。歌も碌に歌えない。なまじ他が良かっただけに、あまりに惜しい作品となってしまった。

 ところで、映画評を見たりすると、ここでのモンローを絶賛する記事が結構多い。自分ではそう思わないが、私の見方の方がおかしいのか?

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ペペロンチーノ[*]

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