コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ハタリ!(1962/米)

家族みんなで楽しく観たいならお薦めの一本です。演出もそれっぽし。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 「ハタリ」とはスワヒリ語で「危ない」という意味。動物を殺すのではなく、生け捕りにするトラッパー達の物語をウェイン主演で映画化。アメリカ、イタリア、フランスの各国から俳優が集められた。この豪華な内容で1962全米興行成績も8位と健闘。

 アフリカの大自然の中、トラッパーの物語がのびのびと展開。物語そのものに特筆すべき部分はなく、盛り上がりもどことなく中途半端だが、なによりこの作品は演出が際だって良い。オープニングからサイを追いかけるジープが雄大な自然を疾走し、その捕獲風景がきちんと描かれるし、他にも木に鈴なりになっている猿の群れ。町中を象と追いかけっこするなど、観ていて感心して笑える出来る演出に溢れており、とにかくサービス精神がこれでもか!と盛り込まれているので、観ていてとても気持ちが良い。それにマンシーニのスコアが加わり、演出はこれ以上ないほどの豪華さ。

 「盛り上がりに欠ける」とは言ったが、物語そのものはテンポ良く進むし、単純な男達とちょっとだけ小悪魔的な女性の丁々発止のやりとりも楽しめる。ただ、どこに行ってもウェインは全然変わらず、「強き良きアメリカ!」を全身で体現しているような演出はちょっと鼻につき、ウェイン一家総出演にもちょっとげんなりする感じ。オチは面白いんだけど、落とし所は今ひとつで、ちょっともの足りず。エピソードの一つで終わってしまった感じ。

 本作では政府の許可を受けた二人のトラッパーの一人ウィリー=デ・ベアが撮影に協力しているとのこと。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。