[コメント] 奥さまは魔女(2005/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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「奥さまは魔女」のテレビシリーズを作るという、メタな作品。話自体はシンプルなのに設定がややこしい。
このちぐはぐさが見事に滑ったのか、本作は見事にコケてしまった。全世界公開というのに、一般客も入らず、批評家からもそっぽ向かれてしまう羽目に。
実際観てみると、このちぐはぐぶりがよく分かる。魔法を使えるという設定なのに、肝心な事にはてんで魔法の威力を使おうとしないため、ほんとまどろっこしい。往年のTVシリーズではサマンサは魔法を使う事自体に罪悪感を持ってなかったので、抑え役のダーリンとの掛け合いが面白かったのだが、それを封印してしまった事により、終始イライラさせられっぱなし。物語そのものもやっつけ半分にしか見えなかったし。登場人物の感情の動きが掴めないんだよな。
キャストは豪華で、確かに観るべきものがあるのだが、なまじキャラが良いだけに、抑えすぎた演技がはまりすぎ。これだけの人たちに演技を強いてはならなかったんじゃないだろうか?エンドラ役はマクレーン以外にあり得ないだろう。とは最初から思ってたけど、ぶっ飛び方も中途半端だったし。もうちょっと弾けて欲しかったなあ。主人公のウィル=フェレルは、アメリカでは大変人気のあるコメディアンなのだそうだが、アダム=サンドラーと言い、この人と言い、今ひとつ笑えないような…
結局本作はフェレルに感情移入が一切出来なかった時点で失敗だったと言えるのではないかな?元のTVシリーズそのものの面白さが、サマンサの魅力を引き出すダーリンの存在あってこそだったから。
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