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[コメント] 片腕必殺剣(1967/香港)

やっぱウォングの表情が良いですね。後半しっかり達人の目をしてます。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 物語そのものはそれほど複雑なものではなく、昔から良くあるパターンに則った作品なのだが、盛り上げ方が分かってる分、どこが見所なのか明確だし、やっぱウオングの存在感がかなり大きい。まだ少年の面影を残しているものの、まさしく「男前」と言いたくなる存在感を示している。片手であるにもかかわらず物語後半になると強くなりすぎるのだが、そこにいたってウオングのふてぶてしい表情とよく合ってる。あの表情って、しがらみを全て捨ててしまったが故に、何物にも捕らわれない自由意志で戦っているという雰囲気を上手く演出出来ていたのではないかな。特に後半になるとウオングは無口になってるが、表情で全てを語っていた気にさせられた。

 あと細かいところだけど、本作で中国の凄さというものを再認識したのが一箇所。既に老境に入っているライバル同士が対峙するシーンで「あれから十数年か。ますます強くなってるだろう」という言葉がすらりと出てくるところ。西洋文化では絶対に出てこない台詞が当たり前に出てくる。これが香港映画の醍醐味の一つだろう。

(評価:★3)

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