[コメント] 狂へる悪魔(1920/米)
「特撮」と言えるホラーはやっぱり観ていて嬉しい。バリモアの熱演も素晴らしい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「ジキル博士とハイド氏」の初映画化。原作は人間の心にある悪を直視するという、一種哲学的意味合いを持ったSF作品で、古典SF文学の代表作。
このテーマは作家の創作意欲を増すらしく、様々に形を変え、今も尚テーマとして書き続けられているし、勿論映画も例外ではなく、本当に数多く作られている。
実際、作品の出来は素晴らしいもの。これ又古典SFものとしても、ホラーものとしても充分見事な作品に仕上げられてる。
当たり前だが特撮技術は稚拙なものなのだが、逆にそれがおどろおどろしいものに思わせる演出と、セット撮影を利用しての歪な建物の作り方で不安を感じさせる演出が盛りだくさん。まるでドイツの表現主義のようで、狂気というものを最大限活かせた内容だろう。
内容を反映させた主人公役バリモアが二枚目から獣へとなるその過程が又良い感じ。本人もノリノリっぽく、醜い役を嬉々として演じているのがなんとも印象深い。二枚目故にこそ、こういう役を演ってみたかったのかな?
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