つかこうへい原作の同名小説の映画化作品。絶世の美男子で、若くして死んだ沖田総司と言う存在は今で言うアイドルに近いのは確か。だけど、これは無茶苦茶。単に女だった。で良いんだけど、それが坂本龍馬(渡辺謙)や土方歳三(杉本哲太)との恋愛物語を繰り広げるってのは、どうも私の中で拒否感が…感覚も80年代アイドル映画から出てないし…

　更に言うと、何故坂本龍馬は司馬遼太郎版しかいないんだろう？もうちょっと解釈に幅があって良いと思うぞ。私自身司馬遼太郎の「龍馬が行く」には相当はまった口で、この坂本龍馬像は最高だと思ってるけど、だからこそ、そこで終わってしまうのが残念だよ。つか版坂本龍馬を観たかったなあ。つかこうへいほどの人物がその程度で終わっているのかと思うと、大分情けなし(原作は読んでないけどね)。