[コメント] 月光の囁き(1999/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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…『変態』という言葉が適当であるかどうかは分からない。 僕としては世間一般でいう『変態』とは、犯罪以外、迷惑さえかからなければ受け入れられない一つの性癖であるに過ぎないと思うので、『変わった人』と言いたい。 僕にも「変態」的な部分が全くないとは言い切れない。 「変態」は世間の価値観が決めることだから、 今日の変態は明日の普通かも知れない。 今日の普通は明日の変態かも知れない。
で、本題に入って 彼女は単にサディストってだけではない。 日高は根っからの変態。 マゾには気づいていなかったにせよ、それはそうなのだ。 彼女はゼロから目覚めたということ。 彼女の場合は普通の人生を歩んだならば、それは目覚めなかった性癖ゆえだ。 日高のような人間は少数ながら案外いる人である。 視聴者の視点が基本は彼にあることがその理由ではないか…。 現に少なからず彼に共感を覚えた人間がココに一人(笑 彼にとって彼女がある意味「心を開いてくれた」ことは非常に幸いなことだ。 普通はまずありえない。 そこがこの物語のフィクション性といったトコロなのだろう。
しかし、徹底してる。 徹底した映画は実に観ていて気持ちがいい。 いつも異色作品は4どまりだが、 この映画はそれを吹っ切らせるモノがあった。 文句なしの5点。
それにしても、最後のセリフ 「まるけんも誘うて…」 植松さんが離れていったということでしょうね。 なんて皮肉たっぷりな!!! 2人にもてあそばれるんでしょうね〜。 可哀想に、まるけん…(笑
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