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[コメント] ボディ・スナッチャーズ(1993/米)

多感な女子高生を主役に設定したのは正解。だからもう一ひねりすればSFを超えたドラマに昇華した可能性が・・・!
sawa:38

例えば新学期の初日。

クラスメイトの様子が変だ。皆何か変わってしまった気がする。長い休みの間に彼等はどんな「経験」をしたのか?皆、大人になったのか?それとも彼等を眺める自分が変わったのか?

「自我」は突然目覚める。大人になった瞬間に、それまでの大人たちの言動が汚らしく軽薄に思える時期がある。大人は誰も信用出来ない。いや、大人だけでなく、皆が信用出来ない。誰も自分を判ってくれないのだ。

感想:こんな経験なら誰にでもあるはずだ。本作の恐怖は規模が違うとはいえ、これと同一の根っこだ。異星人に襲われた経験のある者はそういないはずだが、上記のような経験なら誰しもがある。

せっかく多感な女子高生を主役に設定したのなら、コレを踏まえた二重構造で描いたら深みのあるドラマになったのではと思う。

子供から大人に変身する時には、「何か」が複雑に作用する。自分の場合はいったい何だったのだろうかと、想いを巡らすが思い出せない。まさか「異星人」は関与していないとは思うが、これを見るとあながち否定も出来そうもないし、そういうプロットもまた面白いじゃないかと思う・・・

(評価:★3)

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