[コメント] チキン・リトル(2005/米)
たしかに、似てる。何をやってもダメダメな幼稚園児だ、彼は。
俺に似てるんだ、彼は・・。
ついさっきまで、映画館の駐車場で壮絶な親子喧嘩していた私が言うのも何なんだけど、私が怒鳴りまくるのはいい。だけど、他の奴らにゃ彼の事を言われたくないんだ。例えそれが母親や息子の姉であろうとも・・・。で、結局、夫婦喧嘩で最悪の休日。
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やっとDVDレンタルで鑑賞。
ディズニー制作ならばまずは間違いはないストーリー展開。道徳的で笑いと涙も忘れずに・・そう、本作も大筋では間違いのない安牌。お買い得品に違いない。
だけども何かアメリカンテイスト満載の絵面や音や色彩に生理的な拒否反応が点灯する。そして、やはりこのストーリーは道義的に好きになれないのです。
失敗をし、どん底を味わった者ならば誰しもが「夢見る」一発大逆転のシナリオ。私なんかこの歳になってもまだそんな夢を見ている。だけど、そんなシナリオは大概の場合用意なんかされていない。
本作のリトルが絶望の淵で夢見る期待が虚し過ぎる。そして映画では描かなかったが物語りは「一年後」にタイムトリップするのだ。でもね、本当はその一年間こそが地獄なんじゃないのかな。「期待」だけを胸に秘めた屈辱の日々の一年間。
そんな経験したこたぁねぇ。って奴は笑い飛ばしてくれ。だが、少しでも経験のある奴なら分かるだろうアノ気持ち。
今回は「偶然、たまたま」、一発大逆転のシナリオが用意されてた。本当に幸運なリトル。映画だもんな。こうでなきゃ映画になんないもんな。
だけどね、そんな映画を鑑賞する「幸運なんかやってこないであろう私達」
出来ればさ。リトルはチキンじゃなくウサギをモデルにして、脇役に設定。そして主人公はカメをモデルにして地道な名誉回復を図るキャラで撮って欲しかったな。・・・・・・多くの普通の子供たちの為にも・・・
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