[コメント] 逆境ナイン(2005/日)
2時間もの間、一度も笑えない自分が不思議だった。私には「感性」が足りないのかと・・
このシネスケの各コメンテーターの皆さんのコメントを読んで、自分が異端でない事を知り安心しました。
「笑えない」のではなく「笑わせてくれない」
時に映画監督の存在をあまり感じさせない作品がある。上手な役者と巧みな脚本、安定した技術陣による作品は誰が監督をしてもそう大きくブレる事なく仕上がる。
それが本作は逆で、監督の存在感が常にクローズアップされた作品だった。
何故ここまで「笑わせてくれない」ような下手な演出なのだろうか。観客が笑いたいであろう時に微妙に「間」を入れてくれないが為、一本調子の馬鹿馬鹿しさがだらだらと続いてしまう。
例えれば「ドリフターズの笑い」であってソレは映画的ではない。私は個人的に山田洋次や竹中直人の「微妙な間」が好きだ。彼等はソノ「間」で必ず「笑わせてくれる」から。
なにもこんなおバカ映画に文句並べてもしょうがないんですが、監督の演出力というものがここまで如実に作品に現れるのも非常に珍しい一品ではないでしょうか。
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