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[コメント] 砂と霧の家(2003/米)

地味だけど見ごたえのある映画でした。
キノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







砂と霧の家、というタイトルそのままに、脆く崩れやすく、淡くぼやけて霞むもの・・・ そんなものに固執する人間の醜い部分、でも、誰にでもある部分を見せつけられるようで 悲しくて辛いです。 もっと冷静になれば、もっといろんなことを考えれば、こんなことにはならないのに・・・。 それが 当事者にはもう見えなくなっていて、第三者として見ている私たちには  とても危なっかしく、もどかしく、やるせないのです。

ジェニファー・コネリー演じる女性も、ただ気の毒なだけじゃない。 彼女がこうなった原因もあるし、その対処法だって誉められるものじゃない。 イラン人大佐だって、頑なに過去の栄光を引きずっている頑固者。

誰もが悪人でも善人でもないだけに、このドラマには惹き付けられるし、その痛みがわかります。 どちらも、大事にしたいものがあって、自分のアイデンティティともいえるもののために 戦うのです。

俳優陣の演技に最後まで惹きつけられました。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)リア[*] くたー[*]

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