「何度も鹿をはねてしまう女性」　←んもー、こういう所がデビッド・リンチ。このリンチ的「人生の奇妙さと滑稽さ」が非常に好き。　鹿の視線を感じながら鹿の肉を食べる、とか。もう最高ですね。今までとはうって変わってシンプルに描きながらも、こういう所はしっかりリンチ。

ストレイト爺さんは頑固に進んで行く。妻、子供たち、娘、戦争、兄・・人生を振り返りながら。そしてそんな彼と旅の途中で出会う者たちは皆彼から何かを学んでいく。あの道は人生そのもののようであった。

ラストシーンが上手かった。「あれに乗って俺に会いに来たのか」ボロのトラクターが写り、兄弟の表情が写り、そして星空。とても心に残るラストシーンだ。

『ストレイト』と付けるのもなかなかデビッド・リンチらしい。全てにおいてストレイトであった。爺さんの名前、ストーリー、テーマ、そして道。