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[コメント] ファクトリー・ガール(2006/米)

いつの時代もカリスマアート男に愛されるミューズってのは不幸が約束されているんでしょうか。
づん

バスキア』とか『I SHOT ANDY WARHOL』など、ウォーホルが出てくる作品の中では最も彼の核心を描いた作品だと思ったし、イーディについても『イーディ:チャオ!マンハッタン』よりはずっと分かりやすかった。というか、ウォーホルをここまで辛辣に描いた作品は今までなかったよね。そこは評価されるべきだと思う。

でもそんなウォーホルを演じたガイ・ピアースはあまり良くなかった。喋り方とか動きとか似せようと頑張っていたのは分かるんだけど、あまりにウォーホルの外面にとらわれ過ぎて、演技の方が疎かになっていたという感じ。作品はここまでウォーホルの内面を描いたんだから、役者も鑑賞者の核にまで届くような演技をしてほしかった。また、イーディを演じたシエナ・ミラーもいまいちハマっていなかった。顔つきが現代的すぎて、カリスマ性はあまり感じられませんでした。

ただ、イーディの転落人生を描いた作品としては良く出来ていると思いました。併せて先に書いた「イーディ:チャオ!マンハッタン」を観るともっと分かりやすいと思います。本物のイーディ&アンディが見られるので、比べて観ても面白いと思う。

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08.11.27 記

(評価:★3)

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