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[コメント] 新・平家物語(1955/日)

溝口監督のカラー作品は苦手かも知れない。
づん

カラーだから面白くないという訳ではないけど、やはりこの監督はモノクロの方が向いてると思う。モノクロの方がよほど色味を感じる事が出来たし、ファンタスティックだ。溝口監督のモノクロが素晴らしすぎて、彼の場合、カラーを採用しても利点が見出せない。

ストーリーもどこか散漫な印象。清盛の苦悩も全然胸を打ってこないのはどうした事か。ラストにかけてようやく話に乗れそうってところまで来て、あえなく終了。「終」じゃなくて「つづく」とでも出そうなくらい、いいところで終わってる。ちょっとこれはひどい。

撮影はやっぱり素晴らしくて、ついついどこまでこのショットは続くんだろうってそんな事を気にしながら鑑賞してしまうほど。また清盛の母親の着物がなんとも斬新でビックリしました。私は立涌の柄が好きなんですが、木暮実千代さんがちょうどその立涌の着物を着ているシーンがあって、食い入るように見ていたら彼女が振り返るシーンでビックリ。思わず二度見してしまいました。

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08.08.08 記

(評価:★3)

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