[コメント] 隣の八重ちゃん(1934/日)
女学生二人が屈託なく着替えを始める。カット変わってひとり隣室のむさ苦しい男子大学生。漏れ聞こえてくるのはキャッキャ・キャッキャのオッパイ談議。期せずしての盗み聞き。トーキー初期の客には共犯意識をくすぐる最高のちょいエロサービスだったのでしょう。
無邪気な女学生八重ちゃん(逢初夢子)と爛熟の離婚妻(岡田嘉子)からモテモテの帝大独文生(大日方伝)君は一向に動じづ、ひたすら勉学とスポーツに励む好青年。お隣どうしのサラリーマン夫婦も、垣根などなきがごとくのノン・プライベートのお付き合い。空想なのか、理想なのか、昭和9年の無菌家族のホームドラマはピンとこず、上手く距離が測れませんでした。
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