コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ある関係(1962/日)

とんでもなく不埒で過激な話しだが、最後はブラックな苦笑とともに「しょうがない奴らだなあ」との感想を抱かせて納めてしまう洒脱さがみごと。口臭と歯磨き。丸いチョコレートの小道具使い。クラシックあり、演歌調あり、楽器の単音ありと適材適所の自在な音響演出。
ぽんしゅう

何といっても終盤の熱海シークエンスには唖然。迷惑千番でふくれっ面の旅館主(松村達雄)と、事件馴れした軽佻浮薄な刑事(菅井一郎)の登場で、それまでのトーンが一気に転調し物語の毒気を吹き飛ばしてしまう。この木村恵吾の脚本と演出の巧みさには舌を巻く。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。