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[コメント] 人生万歳!(2009/米)

アレンの原点とも言うべき皮肉なひねくれ幸福論だが、かつてのように彼自身が演じていたら、ボリスはもっと神経症的とげとげしさを呈しただろう。アレンの老練なゆとりが、ラリー・デビッド演じるボリスの厭世感に正等なポジティブさを与えていて妙に心地よい。
ぽんしゅう

脚本は70年代に書かれたものだそうだ。となると肩の力の抜けた今のアレンによる、『アニー・ホール』(77)や『マンハッタン』(79)、『スターダスト・メモリー』(80)といった、かつての神経症的名作群のリメイクをぜひとも観てみたくなるのだ。

(評価:★4)

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