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[コメント] 赤い蕾と白い花(1962/日)

話の浮つき加減はあの時代の空気だと割り切ってみれば、何のてらいもなく吉永と浜田の溌剌さを、グイグイと突きつける西河克己の手腕が光る。線路脇の浜田と子犬の移動ショットから、吉永一家の朝食シーンまでの軽快な導入部の吸引力は青春娯楽映画の鏡。
ぽんしゅう

若い二人のいささか子供じみた言動に最後までつきあえるのは、金子信雄高峰三枝子武智豊子らの存在感が、ほどよい軽やかさに満ちているからだろう。職人映画人の手による日活プログラムピクチャーの秀作。

(評価:★4)

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