[コメント] 初春狸御殿(1959/日)
一見、舞台演出的に見えながら、舞踏、歌謡、衣装、光彩、さらに男女優の美貌までもが、徹底して計算された映画的作りもの感で貫かれ、なんともキュートで非日常的な異空間、すなわちハレの場をみごとに出現させている。キッチュな美術は装置映画としても出色。
その異空間への映画的飛躍は『オズの魔法使い』を彷彿とさせた。
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