[コメント] 悪魔の手毬唄(1977/日)
原作ではリカは…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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リカは、夫を愛していたからこそ裏切りが許せなかった。同じ父親から生まれた娘。なのに自分の娘は痣がある。母として、そして女として耐えられぬ屈辱。だから夫の不倫相手の娘を殺すことで間接的に究極の復讐を果たそうとし、同時に娘の復讐をも果たそうとした。だが、娘はそんなことは望んではいなかった。
そんなリカをただ見守ることしか出来ない磯川警部。言いたいことを押し殺して。
ラスト、金田一が磯川に「リカさんの事が好きだったんですね」と聞く。磯川警部はことばを濁す。警笛で本当に聞こえなかったのか聞こえないふりをしたのか。そんなことはどうでもいい。ただ、これ以上ないラストではあった。
市川崑のスタイリッシュだがこけおどしに堕さない演出に深いドラマが刻まれ、忘れえぬ余韻を残した。
原作ではリカは呼び捨てにされているんですよ。違和感を感じたなあ。
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