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[コメント] ハリー・ポッターと賢者の石(2001/英=米)

天下御免のむこうきずぅ〜〜〜!じゃなかったっけ?
Shrewd Fellow

冒頭、ハリーの額の傷があまりにもお金がかかってなくてがっかりしてしまったわー。ハリーの額の傷は彼が魔法界の伝説である証みたいなもんなのに、あまりにちゃっちすぎないかい?手でぬぐったらとれちゃいそうだし、10日もすればなおってしまいそうだ・・・あのくらいの傷ならうちのコドモはいつもだよ・・・こんだけお金かけて、ものすごい技術を駆使しているだろうから、ラドクリフ君の顔にはあってはならないようなオドロオドロしいサンダーボルト傷を作ってほしかったなあ。その傷をみただけでドラコも震えちゃう〜〜みたいな。なんといってもアカンボのハリーがヴォルデモートを倒したときに負った傷だからね。この人が伝説のハリー・ポッターだと一目みてわかるようでないとね。このサンダーボルトが目にはいらぬかあ〜〜〜!って感じで。原作が完結していないから何とも言えないのですが、この物語ってハリーが自分について知っていく物語だと思います。あれだけの前髪でかくすほどのグロテクスクな傷でもよかったのでは?それに、めがねもわれてないし・・・それにひきかえ、ハーマイオニーとロンの人選と演出はすばらしくよかったと思います。ハーマイオニー役の女の子はとてもうまいし、ロンのキャラクターがとても丁寧につくられていて、ハリー本人よりも脇を飾る人たちのほうに魅力を感じました。

本を夢中で読んだ子供たちのなかには、自分の頭の中でくりひろげられた「ハリー・ポッターと賢者の石」とちょっと違ったな、と思った子はいなかったのかしら?こんな風に、あまりにも原作に忠実に映像化してしまうと、「こういうのがホグワーツよ」とお手本を見せられて、これ以外はホグワーツじゃないような感じになってしまわないかしら?映像は確かにホグワーツだけれども、訴えるものがあまりないので、本を読んで自分の中で世界をもってしまった子供たちには不満がのこらないかな、とも思いました。本と映像のセット販売みたい。もし、自分のホグワーツと違っていても、ぜひぜひ自分のホグワーツの方を大切に、シリーズを読みつづけていってほしいと思います。本を読み、想像しながらワクワクする体験をどんどんしてほしいと思います。もしかして、おもしろい本が少なくなったのではなく、私たちの想像力の方が貧弱になってきているのかもしれません。2時間を越えるこの映画を退屈だなーと思いながら観、そんなことを思いました。

(評価:★3)

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